本当に起きたサーフィンの事故
CASE.1 天候の変化によって起きた事故
低気圧によって波は起こる。(2001/9/8) 大洗海岸で台風の接近により、午後から波が大きくなり26名のサーファーがカレントに流されて救助されました。 彼らは地元の人々の注意を無視してサーフィンをしたのです。 地元の人々の注意だけでなく、自分でも天気図や波情報などで天候や波の大きさを予想し、無理をしないことが大切です。
CASE.2 体力(パドリング)不足による事故
CASE.3 サーファー同士の事故
これらの事故は、どれもサーファーの不注意から起きています。 混雑しているときは、とくに注意をして無理なテイクオフなどは絶対にやめましょう。
事故を防ぐためのヒント
●天気図や波情報で、これから波がどのように変化するのか予測しておくこと。 ●水の流れや、セット(一定の間隔で押し寄せる波のこと)がどのくらいの時間でやってくるかチェック。 ●海の中のサーファーがどこから海に入り、どこから陸に戻ってくるかチェック。 ●ライディングしているサーファーが、どの方向に向かっていくかチェック。 ●もしリーシュが切れてサーフボードが流されたときには、どのように陸に戻ればよいかチェック。
事故が発生した場合の対処
もし自分がカレントに流された時 ●サーフボードを捨てて泳ごうとはしない。 ●カレントの流れにできるだけ逆らわずに、進めるルートで近い岸を目指す。 ●もし、漁船、航空機を見た場合には両手を頭上で左右に大きく振る。これは万国共通の救助信号です。 ●長時間流された場合には、ボードに腹ばいになり風や水で体温を下げないようにする。
流された人を見かけたら ●事故の状況を冷静に確認する。 ●最寄りの警察署や付近のボート、漁船等に連絡する。
海難事故は118番(海上保安庁)に連絡しましょう。
ケガ人の救助と対応●海の中から早急に海岸に上げましょう。サーフボードを担架がわりにすると簡単に運べます。 ●呼吸が止まっている場合は、応急処置をしよう。なるべく早く医療機関に連絡し、救助の手配をしましょう。 ●ケガの程度により病院や救急車の手配をしましょう。
あなたが助けられたとき、または迷惑をかけた人にはお礼をするのが常識です。 今後のサーファーと、地元住民や漁業関係者との健全な関係を保つのに大切なことです。
参考文献:セーフティー&グッドマナー(財)日本海洋レジャー安全・復興協会