サーフィン大会観戦ガイド

サーフィンのコンテストは、ヒート(試合)を戦い、 ラウンド(回戦)を勝ち上がるトーナメント戦!

2~4名がヒートで対戦し、勝ち上がった選手(2人対戦なら1人、4人対戦なら2人)が次のラウンドに 進みます。ラウンドの数は参加選手の人数によって決まり、選手は勝ち上がりをかけてヒートを戦います。

採点

全てのライディングを複数のジャッジが採点

選手が波に乗るたびに4~5名のジャッジが採点し、上下をカットした残りの平均が ライディングの得点となり、各選手のライディングの高得点2本の合計点がその選手の得点となります。 現在多くの大会で得点はリアルタイムで計算され選手に放送(順位と得点、逆転に必要な得点)されるので ビーチで見ている観客にも随時試合の状況が伝わりゲーム性が高まっています。 得点は「パワーとスピードがあり、リスクのある難しい場所でアクションを決められたか」などの基準で採点されます。

時間

選手はフラッグで時間を確認

あらかじめ決められたヒート時間。試合中はタイムフラッグで選手に伝えられます。 15分のヒートですとヒートスタートでグリーン、残り時間 5 分でイエロー、試合終了でレッドとなります。 選手は自分の順位、逆転に必要な得点と、この残り時間を合わせて考え、自分が勝つための戦いを繰り広げます。

エリア

選手はエリア内でライディング

複数のポイント(会場)に分かれて開催される大きなコンテストでは競技エリアが定められます。 そのエリアの中でより良い波がくる場所にポジションを取り、いい波を掴む確率を上げて行きます。 しかし同じポジションに複数の選手が待機する場合もあり、エリアの中のどこで波を掴むのかも 勝敗を分ける大きなポイントです。

作戦

1234の順で優先権を表示

時間、ポジション、順位などに加え、近年では公平性を保つルールとして導入されつつあるのが 4メンプライオリティ(優先権)ルールです。これは同じ波を取り合う際に、その時点のプライオリティボードに 表示される順位で優先権が適用されます。写真ですと黄色の選手が波に乗ろうとしても、青の選手が波に乗れば 黄色の選手は波に乗ることはできません。

反則

サーフィンはワンマンワンウェイブという基本ルールがあり、同じ波の同じ方向に2人の選手が 乗っては行けません。4メンプライオリティルールが採用されるなら優先権の低い選手、採用 されていないなら前を走る選手に対しインターフェア(妨害)のペナルティが与えられます。 プライオリティインターフェアは選手得点2本のうち、2本目の得点がゼロに、 通常のインターフェアの場合は2本目の得点が 1/2 にカットされます。

観戦ポイントまとめ
「サーフィンはいい波を掴んだ選手が勝つ!」は間違いではありませんが、サーフィン競技は選手は自分の順位を上げるため自身の得点や逆転に必要なポイント、残り時間などを把握しながら対戦相手との位置関係(ポジション)にも工夫をこらしていく頭脳戦な一面もあります。
大会会場に放送される得点などの情報を聞きながら、この先起こり得るストーリーを想像しながら観戦するのがサーフィン競技の醍醐味です。
現在ではライブ配信されるイベントも多くあるので、是非一度サーフィン競技を視聴してみてください。選手の戦い方や自然要素がおりなすストーリーにきっとワクワクして楽しめると思いますよ!

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